ワールドにオブジェクトを置いてみよう|VRChatワールド制作、はじめの一歩 Step 2

ゆかり
ゆかり

Unityの画面っていろいろ並んでいて、どこを見ればいいのか……😵

リンカ先生
リンカ先生

全部を一度に覚えなくて大丈夫!
まずは4つだけ押さえよう✨

前回のステップでは、VCCで新しいワールド用プロジェクトを作成しました。

今回のステップでは、UnityのSceneにオブジェクトを置いていきます。

この記事が終わるころ、あなたは次のことができるようになっているはずです。

Step2のゴール
  • CubeをSceneに追加できる
  • 椅子や鏡を置いて、少しVRChatのワールドらしくできる
  • UnityのSceneに「もの」を置く感覚をつかめる

まだ、きれいな部屋を作る必要はありません。

このステップでは、まずUnityの作業場に「もの」を置いて、ワールド制作の感覚をつかんでいきます。

Unityの画面をざっくり見てみよう

Unityを開くと、いろいろな画面が並んでいます。最初は知らない言葉が多くて、少し難しそうに見えるかもしれません。

でも、はじめのうちは次の4つだけ理解すれば大丈夫です。

Unityの基本画面の見方
Unityの画面たとえるなら
Scene作業場
Hierarchy作業場にあるものリスト
Project素材の倉庫
Inspector選んだものの詳細(設定表)

ひとつずつ、かんたんに見ていきましょう。

Scene:作業場

UnityのSceneビュー

Scene は、ワールドを作っていくための作業場です。
床や壁、Cube、椅子、鏡など、ワールドの中に置くものは、このSceneの中に配置していきます。VRChatのワールド制作では、このSceneを編集して、自分だけの空間を作っていきます。

Hierarchy:作業場にあるものリスト

UnityのHierarchyウィンドウ

Hierarchy は、Sceneの中にあるもののリストです。
Sceneに床やライト、Cubeなどが置かれていると、その名前がHierarchyに並びます。作業場の中に何があるのかを一覧で見る場所、と考えるとわかりやすいです。

Project:素材の倉庫

UnityのProjectウィンドウ

Project は、このUnityプロジェクトの中に入っている素材やファイルを見る場所です。
画像、Material、Prefab、スクリプトなど、ワールド制作に使う材料がここに入っています。最初は、Projectは素材の倉庫 くらいに考えておけば大丈夫です。

Inspector:選んだものの詳細(設定表)

UnityのInspectorウィンドウ

Inspector は、選んだものの詳しい設定を見る場所です。
たとえばCubeを選ぶと、Cubeの位置、大きさ、見た目、動きに関係する情報などがInspectorに表示されます。

「SceneやHierarchyで何かを選ぶと、その詳細がInspectorに出る」― まずは、そう覚えておけば大丈夫です。

ゆかり
ゆかり

作業場、リスト、倉庫、詳細……。
そう考えると、少し見やすくなりました💡

リンカ先生
リンカ先生

Unityの画面名を全部覚えようとするより、まずは役割で見るといいよ。

最初からSceneに置かれているものを見てみよう

Worldプロジェクトを開くと、Sceneの中には最初からいくつかのものが配置されています。

UnityでWorldプロジェクトを開いた直後の画面
ゆかり
ゆかり

あれ?
まだ何も置いていないのに、もう床がありますね💡

リンカ先生
リンカ先生

VCCでWorldプロジェクトを作ると、VRChatワールド制作に必要な基本的なものが、最初から用意されているんだ✨

Sceneの中に見えているものは、Hierarchyにも名前が並んでいます。まずは、Hierarchyを見てみましょう。

Worldプロジェクトの初期オブジェクト一覧

最初から入っているものには、たとえば次のようなものがあります。

名前ざっくり何か
VRCWorldVRChatワールドとして動かすための基本設定
Main CameraUnity上でSceneを確認するためのカメラ
Directional LightScene全体を照らすライト
Floor最初から置かれている床
EventSystemUIや入力処理に関係する仕組み

前のステップでも説明したように、VCCはUnityやVRChat SDKをまとめて準備・管理してくれる公式ツールです。

そのため、VCCからWorldプロジェクトを作ると、VRChatワールド制作に必要な基本的なものが入った状態になります。

リンカ先生
リンカ先生

これらはよくわからないうちは消さないようにしましょう!

ここに自分で何かを足してみよう

最初からあるものを確認できたら、次は自分でSceneにものを足してみます。
ワールド制作は、Sceneの中に必要なものを少しずつ配置していく作業です。

床がある。
そこに箱を置く。
椅子を置く。
鏡を置く。
ライトを調整する。

そうやって、少しずつ「場所」を作っていきます。

今回は、まずUnityの基本オブジェクトである Cube を置いてみましょう。

リンカ先生
リンカ先生

その前に、Unityでよく出てくる言葉をひとつだけ確認しておくよ

GameObjectとは?

Unityでは、Sceneの中に置かれている「もの」を GameObject と呼びます。床のようなものも、ライトも、これから追加するCubeも、Unity上ではGameObjectです。

VRChat用の椅子や鏡も、Sceneに置けばGameObjectとして扱われます。

最初は難しく考えなくて大丈夫です。

GameObject = Sceneに置かれているもの

くらいに考えておけばOKです。

ゆかり
ゆかり

つまり、ワールドの中に置くものは、だいたいGameObjectなんですね。

リンカ先生
リンカ先生

うん。最初はその理解でOK!

UnityのSceneにあるGameObjectの例

Cubeを置いてみよう

それでは、SceneにCubeを置いてみましょう。Cubeは、Unityに最初から用意されている立方体のオブジェクトです。

Cubeの追加
  1. Hierarchyの何もないところで右クリックします。
  2. 表示されたメニューから、3D Object → Cube を選びます。
  3. Sceneの中にCubeが追加されます。同時に、Hierarchyにも Cube という名前のGameObjectが増えているはずです。
UnityのSceneとHierarchyにCubeが追加された画面

Cubeの位置や大きさを見てみよう

Cubeを選んだ状態で、Inspectorを見てみましょう。Inspectorには、Cubeのさまざまな情報が表示されています。その中に、Transform という項目があります。

InspectorでCubeのTransformを確認する画面

Transformは、そのGameObjectの

  • 位置(Position)
  • 回転(Rotation)
  • 大きさ(Scale)

を決める設定です。

少し試しに、CubeのRotationやScaleを変えてみてもかまいません。たとえば、Scaleの値を変えると、Cubeの大きさが変わります。大きくしたり、薄くしたり、横に伸ばしたりできます。

また、移動させたいときには、TransformのPositionを変更しても構いませんが、Scene上のCubeに表示されている赤緑青の矢印をドラッグすると、その方向にCubeを移動させることができるのでより直感的です。

Move ToolでCubeを移動する画面

ただのCubeだけでは少しさびしい

Cubeを置けるようになると、UnityのSceneに自分でGameObjectを追加できたことになります。
これは、とても大事な一歩です。

ただ、Cubeだけだと、まだ少しVRChatのワールドらしさは感じにくいかもしれません。

ゆかり
ゆかり

たしかにCubeは置けましたけど…
これだけだとワールドというかUnityの練習画面みたいです…

リンカ先生
リンカ先生

そうだね。じゃあ、もっとVRChatらしいオブジェクトも置いてみよう😄

VRChatのワールドには、ただの3Dモデルだけでなく、VRChatならではの機能を持ったオブジェクトがあります。

たとえば、

  • 座るための椅子
  • 自分のアバターを映す鏡

などです。

こうしたものを置くと、Sceneが少しずつVRChatのワールドらしく見えてきます。

椅子や鏡を置いてみよう

VCCで作ったWorldプロジェクトには、VRChatワールド制作に使える部品が用意されています。たとえば、椅子や鏡のような、VRChat用の機能を持ったオブジェクトです。

まずは、VRChat用の部品をSceneに置くこともできるということを体験してみましょう。

これらの部品は「Project」に入っています。

ゆかり
ゆかり

Projectは「倉庫」でしたよね!

Projectの中から、VRChat用の椅子や鏡の部品を探しましょう。以下の場所にあるはずです。

椅子:

Packages > VRChat SDK – Worlds > Samples > UdonExampleScene > Prefabs > VRCChair の「VRCChair3」

鏡:

Packages > VRChat SDK – Worlds > Samples > UdonExampleScene > Prefabs の「VRCMirror」

ドラッグ&ドロップでSceneに配置します。配置できたら、Sceneの中に椅子や鏡が見えるはずです。また、Hierarchyにも追加した椅子や鏡の名前が増えます。

VRCChairをSceneにドラッグ&ドロップする画面
Prefabという「すぐ使える部品」

椅子や鏡のように、あらかじめ設定された状態で使える部品を Prefab(プレハブ) と呼びます。

Prefabは、最初から設定済みのGameObjectのまとまりです。

たとえば、ただの四角い板ではなく、VRChatで鏡として使えるように設定されたもの。
ただの椅子のモデルではなく、VRChatで座れるように設定されたもの。

そうした「すぐ使える部品」がPrefabです。

鏡は向きによって見え方が変わります。うまく見えない場合は、Rotationを調整して、正面が自分の方を向くようにしてみましょう。

リンカ先生
リンカ先生

それぞれのPositionやRotationを調整して、いい感じに配置してみてね✨

Sceneが少しワールドらしくなった

ここまでで、Sceneには最初からある床に加えて、Cube、椅子、鏡が置かれました。
まだ、とてもシンプルな空間です。でも、最初にUnityを開いたときより、少し「ワールド」らしく見えてきたのではないでしょうか。

ゆかり
ゆかり

椅子や鏡を置くと、ちょっとVRChatのワールドっぽくなってきましたね。

リンカ先生
リンカ先生

ワールド制作は、こうやってSceneにものを少しずつ足していくところから始まるんだよ

ここまでできたら成功

このステップでは、UnityのSceneにもの(オブジェクト)を置いてみました。

ここまでで、次のことができていれば成功です。

  • Unityの4つの画面をざっくり見られる
  • Sceneに最初から置かれているものを確認できる
  • GameObjectが「Sceneに置かれているもの」だとわかる
  • CubeをSceneに追加できる
  • InspectorでCubeの位置や大きさを確認できる
  • 椅子や鏡を置いて、少しVRChatのワールドらしくできる

まだ、かっこいい部屋を作る必要はありません。
大切なのは、UnityのSceneに自分で何かを置けた ということです。

ゆかり
ゆかり

ワールド制作は小さな一歩から、ですね💡

次回予告:作ったワールドに入ってみよう

この時点では、まだUnityの画面で見ているだけです。
次のステップでは、実際にこのSceneを歩いて確認してみます。

自分のアバターで立ってみる。
置いたCubeを見る。
椅子に座ってみる。
鏡の前に立ってみる。

そうすると、ただのUnityの作業画面だったSceneが、自分が入れるワールドとして感じられるはずです。

ゆかり
ゆかり

まだ小さな空間だけど、自分で作ったワールドに入れると思うと楽しみです✨

リンカ先生
リンカ先生

うん!最後のステップでは、作業場で作った世界を、実際にVRChatの中で体験してみよう。

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